Teramind は市場でも最も高機能なモニタリングプラットフォームの1つですが、同時に導入のハードルが最も高い製品の1つでもあります。標準プランはいずれも最低5ライセンスが必要で、Starter は年払いで1ライセンスあたり月額14ドル、請求は1年分を前払いし、返金はされません。最小構成でも、ユーザーを1人増やす前の段階で月額69ドルになります。
そのため、Teramind の代替ツールを探している方の多くは、機能の劣るものを求めているわけではありません。実際に使っている部分、つまりアクティビティの記録、スクリーンショット、ライブ画面表示、レポートだけを、最低ライセンス数やエンタープライズ向けの導入作業、そして高い価格なしで使いたいのです。本記事では、7つの代替ツールを、記録できる内容、実際にかかるコスト、導入形態、トライアルの条件という観点で比較しました。価格はすべて2026年10月に各ベンダーの公式サイトで確認しています。
Teramind の代替ツールが探される理由
Teramind は重要な部分で評価に見合う実力があります。アラートやブロックを行う行動ルール、データ損失防止、調査のためのセッション再生、そしてクラウドとオンプレミスを選べる導入形態です。内部不正リスクが本当の課題であれば、本格的なツールです。無理が出るのは、日常的な可視化のために導入した場合です。
機能面のギャップもありますが、買い手の想像とは逆向きです。多くのチームが選べる Starter に含まれるのは、画面キャプチャ、ライブ表示、そして限定的な行動ルールだけです。無制限のルールと異常検知は1ライセンスあたり月額28ドルの UAM から、完全なデータ損失防止は32ドルの専用プランになります。つまり、Teramind を選ぶ理由になるセキュリティ機能は、その多くが入口の価格より上に置かれています。
Teramind の代替ツール7製品の比較
価格は各ベンダーが2026年10月時点で公開している米ドル建ての料金で、変更される可能性があります。1行目は参考として Teramind 自身です。
| ソフトウェア | 特に適している用途 | 最低価格 | 最低ライセンス数 | 無料トライアル |
|---|---|---|---|---|
| Teramind | 内部不正リスクと DLP | 年払いで1ライセンスあたり月額14ドル | 5ライセンス | 7日間(クラウド版) |
| CleverControl | 総合的な乗り換え先として最適 | 1台あたり月額5.30ドル(12か月プラン) | なし | あり |
| ActivTrak | 分析中心の生産性管理 | 3ユーザーまで無料、以降は年払いで1ユーザーあたり月額10ドル | 記載なし | 14日間 |
| Veriato | 証拠として使える水準の記録 | 年払いで1ユーザーあたり月額18ドル | 5ユーザー | 要問い合わせ |
| InterGuard | モニタリング、フィルタリング、DLP | 価格は要問い合わせ | 要問い合わせ | デモのみ |
| Controlio | 低予算での画面録画 | 年払いで1ユーザーあたり月額6.67ドル | 5ユーザー | 14日間 |
| KeepActive | 自社サーバーでのモニタリング | 年払いで1ユーザーあたり月額5.50ドル | なし | 14日間 |
| Hubstaff | 時間管理、プロジェクト、請求 | 年払いで1ライセンスあたり月額4.99ドル(月払いは7ドル) | なし | 14日間 |
比較の基準
乗り換える価値があるかどうかを左右する項目で、各ツールを評価しました。
1. CleverControl — 総合的に最も近い乗り換え先
CleverControl は、Teramind を使う企業が日常的に使っている機能をカバーします。勤怠と労働時間、アプリと Web サイト、アクティブ時間とアイドル時間、スクリーンショット、ライブ画面表示、画面録画を、Web サイトのブロックと一元化されたレポートとあわせて1つの Web ダッシュボードで利用できます。含まれないのはエンタープライズ向けの層、つまりポリシーエンジン、DLP ルール、そしてそれに付随するコンサルティング型の導入作業です。会社のパソコンの使われ方を把握するために Teramind を導入したチームであれば、このトレードオフでコストの大部分と複雑さのほとんどがなくなります。
ライセンスの考え方も異なります。CleverControl はパソコン1台あたりの料金で最低台数がないため、5人なら5ライセンス、3人なら3ライセンスです。共用のパソコンは、何人がログインしても1台分の請求です。
- 勤怠、アプリ、Web サイト、スクリーンショット、ライブ画面表示を1つのツールで
- 最低ライセンス数がなく、プランは1年ではなく3か月から選べる
- 端末単位の料金体系で、共用パソコンやシフト勤務のパソコンに向く
- データ損失防止や自動ブロックのルールはない
- ライブモニタリングと画面録画には Pro プランが必要
- 対応は Windows と macOS のみで、Linux やモバイル向けエージェントはない
おすすめの企業:Teramind が過剰だと感じ、可視化、レポート、画面上のアクティビティを小規模チームでも負担の少ない価格で使いたい企業。向いていない企業:ポリシーに基づくブロックや DLP が、そもそも Teramind を選んだ理由である場合。
料金:Standard プランは、5台・12か月プランの場合で1台あたり月額5.30ドルからです。30台以上で20%、100台以上で30%の割引があります。最新の料金を確認する。
2. ActivTrak — 画面ではなく傾向を見るために
ActivTrak は Teramind とは別の問いに答えるツールです。1人が何をしたかの記録を積み上げるのではなく、チームが労働時間をどう使っているか、つまりアプリ、Web サイト、集中時間と共同作業の時間、勤怠、業務量のバランスをレポートします。スクリーンショットと完全な URL は標準プランには含まれず、Screen Details アドオンで提供されます。請求は年払いのみで、無料プランは3ユーザーまで、データの保存期間は30日です。
- 3人までなら本当に無料で使える
- 管理者向けの業務量と生産性の分析が充実
- スクリーンショットと完全な URL は有料アドオン
- 請求は年払いのみで、Teramind のような内部不正リスクのルールはない
おすすめの企業:画面レベルの証拠よりも、指導に使えるデータや業務量の傾向を知りたい企業。向いていない企業:スクリーンショット、セッションの再生、ブロックが必要な場合。
3. Veriato — 証拠として使える水準の記録のために
Veriato は、セキュリティという領域から離れるのではなく、ベンダーだけを変えたい組織向けの選択肢です。ユーザーアクティビティモニタリングでは、スクリーンショットと画面録画、キー入力、メール、チャット、Web、アプリ、ファイル、USB、印刷など130を超えるデータポイントを記録し、AI による生産性スコアリングと無制限のアラートを備えます。対応は Windows、Mac、Chromebook、Android で、クラウドでも自社サーバーでも運用できます。リスクスコアリングと感情分析を含む内部不正リスク管理は別製品で、個別見積もり、最低20ユーザーからです。
- 調査やコンプライアンス対応に使える詳細な監査証跡
- Windows と Mac に加えて Chromebook と Android にも対応
- 1ユーザーあたりの価格は Teramind Starter より高く、最低5ユーザーの条件は同じ
- 内部不正リスクの機能は見積もり制の別製品
おすすめの企業:規制の厳しい業種の組織や中堅企業で、調査に耐える記録が必要な場合。向いていない企業:Teramind より費用を抑えたいと考えている場合。
4. InterGuard — フィルタリングと DLP を含むモニタリングのために
InterGuard は、1つのエージェントで Teramind の機能一覧に最も近いところまで対応します。キー入力、スクリーンショット、ファイルの記録を含むユーザーアクティビティモニタリングに加えて、Web フィルタリング、メール・Web・USB・クラウドストレージ経由のデータ流出のブロック、アプリケーション制御、紛失したノート PC のリモートロックやデータ消去にも対応します。Windows、Mac、Chromebook、モバイルで動作し、クラウド、オンプレミス、プライベートクラウドで導入できます。ネックは技術面ではなく商習慣の面です。価格は公開されておらず、自分で始められるトライアルもないため、検討は必ずデモ商談から始まります。
- モニタリング、フィルタリング、DLP、端末のロックを1つの製品で
- Teramind では対応していない Chromebook やスマートフォンにも対応
- 比較できる料金やプランが公開されていない
- 総コストは組み合わせるモジュールによって変わる
おすすめの企業:IT 部門やセキュリティ担当が主導し、モニタリングとあわせてフィルタリングと DLP を求めている企業。向いていない企業:商談を予約する前に価格を比較したい場合。
5. Controlio — 連続した画面録画のために
Controlio は、調査で頼りになる Teramind の機能、つまり画面で何が起きたかを確認する部分を、おおよそ半分の価格で提供します。ライブ画面の配信に加えて、定期的なスクリーンショットではなく連続した画面の動画を録画し、AI による分類つきでアプリと Web サイトを記録、生産性をスコア化し、ルールに基づくアラートを出します。最も安いプランでも6か月分のデータを保存でき、これは中価格帯のツールとしては長めです。オンプレミスでの導入は見積もりで対応し、API、シングルサインオン、Active Directory 連携は9.99ドルの Advanced プランで提供されます。
- 中価格帯で動画形式の画面録画を利用できる
- 最も安いプランでも6か月分のデータを保存
- 避けたかったはずの最低5ユーザーという条件がある
- Linux、Chromebook、モバイル向けのエージェントがない
おすすめの企業:Teramind で実際に使っていたのが画面録画と生産性分析だった場合。向いていない企業:5人未満のチームや、Linux を使っている場合。
6. KeepActive(旧 Kickidler)— データを自社サーバーに置くために
オンプレミスで使えることを理由に Teramind を選んだのであれば、KeepActive はそこに特化しており、ほかの機能はほとんどありません。それがこの製品の狙いです。自社サーバーで運用するモニタリングツールで、複数画面のライブ表示、画面の動画録画、キー入力の記録、時間記録、生産性分析に対応し、Windows、macOS、Linux で動作します。必要であれば、インターネットから隔離されたネットワークでも稼働します。別エディションの DLP 版では内部不正の検知が加わります。サブスクリプションの代わりに、買い切りの永続ライセンスも選べます。ベンダーがホストするクラウド版はまだ開発中のため、現時点ではサーバーの運用は自社で行います。
- インターネットから隔離された環境でも、すべて自社インフラで運用できる
- Linux に対応し、買い切りの永続ライセンスもある
- ベンダーがホストするクラウド版はまだなく、サーバーの運用は自社の仕事になる
- ベンダーの2つの公式サイトで価格が異なるため、営業担当への確認が必要
おすすめの企業:モニタリングのデータを自社ネットワーク内に保管しなければならない場合。向いていない企業:社内にサーバーを保守できる担当者がいない場合。
7. Hubstaff — 時間管理、プロジェクト、請求のために
必要だったのは請求できる労働時間だったのに、モニタリングプラットフォームを購入してしまうチームもあります。Hubstaff はプロジェクトと予算に対して時間を記録し、それを請求書と給与計算につなげ、さらにアクティビティレベル、アプリ、Web サイト、任意のスクリーンショットを加えます。GPS とジオフェンスは、現場作業向けの Locations アドオンで利用できます。Teramind との大きな違いは、初期設定では記録がタイマーの作動中に行われ、1日を通して継続的に行われるわけではない点です。
- 記録した時間をプロジェクト、予算、請求書、給与計算と結び付けられる
- この比較の中で最低価格が最も安く、最低ライセンス数もない
- 有料の Silent App を追加しない限り、アクティビティはタイマーの作動中しか記録されない
- 下位プランでは、スクリーンショット、アプリ、URL に上限がある
おすすめの企業:業務委託先や外回りの従業員を管理し、プロジェクト単位で請求する企業。向いていない企業:勤務時間を通して継続的に把握する必要がある場合。
Teramind、ActivTrak、CleverControl の比較
この3製品は同じ候補リストに並ぶことが最も多く、それぞれセキュリティ、分析、日常的な可視化という異なる問いに答えます。
| Teramind | ActivTrak | CleverControl | |
|---|---|---|---|
| 最低価格 | 1ライセンスあたり月額14ドル | 3ユーザーまで無料、以降は1ユーザーあたり月額10ドル | 1台あたり月額5.30ドル |
| 最低ライセンス数 | 5ライセンス | 記載なし | なし |
| 請求 | 年払い、前払いで返金なし | 年払いのみ | 3か月、6か月、12か月プラン |
| 無料トライアル | クラウド版は7日間、オンプレミス版は14日間 | 14日間 | あり |
| スクリーンショットと画面表示 | あり。セッションの再生も可能 | スクリーンショットは Screen Details アドオンで提供 | あり。ライブ表示と録画は Pro プラン |
| ルールと DLP | Starter では限定的なルール、完全な DLP は32ドルのプラン | DLP なし | Web サイトのブロックあり、DLP なし |
| 導入形態 | クラウドまたはオンプレミス | クラウド | クラウドまたはオンプレミス |
端的に言えば、内部不正リスクが経営レベルの課題なら Teramind、社員の画面ではなく生産性を管理したいなら ActivTrak、エンタープライズ契約なしに会社のパソコンの使われ方を把握したいなら CleverControl です。市場全体については社員監視ソフト12製品の比較、小規模な組織向けには中小企業向けのおすすめもあわせてご覧ください。
Teramind から乗り換える前に
モニタリングツールの乗り換えは、技術的な作業よりも事務的な作業が中心です。契約する前に決めておきたいことが5つあります。
- 更新日を確認する。Teramind の年間契約は前払いで返金されないため、最も費用を抑えられるのは契約期間の終わりに乗り換えることです。
- 残したいデータを書き出す。どのレポート、録画、アラートを移行後も残す必要があるかを決め、アカウントが有効なうちに書き出しておきます。
- 実際に使っていた機能を洗い出す。管理コンソールを開き、どのルールが実際に発動したかを確認します。DLP の部分は一度も有効にしていなかった、というチームは少なくありません。
- まず1つのチームで試す。新しいツールを5台から10台のパソコンで2週間運用してから全社に展開し、レポートをこれまでのものと比較します。
- モニタリングの通知を更新する。収集する内容が変わるのであれば、改めて社員に伝え、規程も更新します。多くの国では、この通知は礼儀ではなく法的な要件です。
Teramind の代替ツールはどれを選ぶべきか
5人未満のチーム:CleverControl または Hubstaff。
無料で始めたい:ActivTrak。
証拠として使える水準の記録が必要:Veriato。
DLP と Web フィルタリングが必要:InterGuard。
主に画面を確認したい:Controlio。
データを自社サーバーに置く必要がある:KeepActive または CleverControl のオンプレミス版。
多くの企業にとって最もバランスがよい選択:CleverControl — 勤怠、アプリ、Web サイト、スクリーンショット、ライブ画面表示を1つのダッシュボードで、1台あたり5.30ドルから、最低ライセンス数なしで利用できます。
どのツールを選ぶ場合でも、何を、なぜモニタリングするのかを社員に伝えましょう。多くの国でこれは義務とされています。当社のガイド「社員のパソコンを正しく監視する方法」では、法的なポイントと導入の6ステップを解説しています。
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